繊細で優しい風合いを持つ自然素材を活かしたオリジナル家具はワイス・ワイスのものづくりの出発点でもあります。ラタンやシーグラスなど、これまで家具の素材として顧みられることがなかった、これらの自然素材を高度な職人の技で現代に蘇らせました。
しなやかで強い 「ラタン」 と職人技の融合

インドネシアの“pulut(プル)”と呼ばれる細いラタン。ワイス・ワイスのものづくりへの取り組みは、この貴重なラタンとの出会いから始まりました。ラタンには、とても数多くの種類があります。約600種類。そのうち家具の材料となるのが200〜300種類とも言われています。通常、多くのラタン家具は、太いラタンを細く裂いた籐芯の部分を用いています。しかし、この“pulut”は、もともと細く生育する希少な種類、さらに直径が2〜3mmの部分を厳選して使用します。この表皮が付いたラタンは、細い上にしなやか、ラタン本来の素材感と、自らを保護する皮に含まれるエナメル質の力をそのまま生かします。この“pulut”をはじめ“rattan peel”など、インドネシアの良質なラタンを熟練した職人の手によって、ひとつひとつ丁寧に作られています。月日と共に味わいを増す素材 「シーグラス」

1997年、私たちは東南アジアでラタンとは違う新しい素材シーグラスと出会いました。シーグラスは、別名三角イグサと呼ばれる水草の一種です。繊維自体は細く柔軟性があり、見た目よりはるかにやさしい感触。青畳のようなフレッシュな色合いが、使うに従い徐々に変化していくのがシーグラスの個性のひとつです。丁寧な縒り、編み上げを経て出来上がった家具は、自然が育んだ素材ならではの美しさ、表情の豊かさにあふれています。 タイ王室に愛された 「 LIPAO(リパオ)」 という素材

タイ南部の森林に生息するシダ系のツル植物“リパオ”(又はヤンリーパオとも呼ぶ)。“リパオ”は人工栽培することが出来ず、自生しているものを年数回採集し乾燥させて使用します。収穫量が限られているためにとても貴重な材料といえます。そのツルは直径2〜3mm、焦げ茶系の色と赤茶系の色の2種類があり、宝石箱やブレスレッドなどの小さな工芸品は、直径2〜3mmのツルをさらに細く削って使います。最も細いものでは木綿の糸ほどの細さまで削ることも。焦げ茶系の色と赤茶系の色の2種の“リパオ”を模様編みしていく伝統工芸品は、さかのぼることラッタナコシン王朝から存在し、ラーマ5世の統治時代に人気を博しました。現代でも、タイ王室には“リパオ”の工芸品や家具がたくさん献上されています。※現在、タイでは「リパオの人工栽培の試み」と「職人の育成」に取り組んでいます。